一般社団法人 茗渓会

筑波大学同窓会
筑波大学/東京高等師範学校/東京文理科大学/東京農業教育専門学校
/東京体育専門学校/東京教育大学/図書館情報大学/図書館短期大学

理事長からご挨拶申し上げます

令和7年 新年のご挨拶

 明けましておめでとうございます。
茗渓会会員の皆様が明るく爽やかに新しい年をお迎えになられましたことにお慶びを申し上げます。
あわせて会員とご家族の皆様のご健勝とご多幸をお祈り致します。
引き続き役員一同「元気に語り合える茗渓会」の進展に努力を重ねてまいりますのでよろしくお願い致します。

 昨年3月の「茗渓創基一五〇年記念誌」の刊行をもって記念事業の全てを完了致しました。すでに多くの会員の皆様がこの記念誌のページを開き様々の思いを巡らされたことと思います。
 茗渓会は教育界において活躍をされている会員の集いと産業界・官界等で活躍をされている会員の集いの2本の大きな柱を持つ特徴のある大学卒業生の同窓会であります。教職会の集いでは教職に進むことを希望する筑波大学の学生に向けて毎年教員試験の指導を実施することを中心に活動を行っております。昨年度は2月に筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局と共催で2日間にわたり第38回教職研修会を実施しました。講師は会員の校長経験者などが務めております。日本の将来を担う人材を育てなければならないことが大きな課題であるにも関わらず教員の数が不足している現実の中で多くの優秀な教員の誕生が待たれております。
 産業界・官界につきましては筑波・茗渓産業人倶楽部を形成して産業界・官界などで活躍されている会員が集い情報交換などを行うとともに外に向けての活動も活発に行っております。筑波大学の卒業生と学生が一堂に会して行う「OB・OGキャリアカフェ」がその一つであります。ここではキャリアを磨く為の懇談を行うことに加えて卒業後の就業について卒業生の経験をふまえた話し合いも行われます。昨年は11月に筑波大学の大学会館において12回目のキャリアカフェを実施しました。ここまでに卒業生は約400人が参加しております。さらに月に一度夜にオンラインで卒業生と学生がざっくばらんに懇談する「ぶっちゃけ相談会」を実施しております。

 筑波大学との絆を強くするための活動にも力を注いでいます。「筑波大学芸術賞」の中に「茗渓会賞」を設けて学生・大学院生の優れた芸術作品に対して表彰を行うのがその一つです。昨年の受賞作品は機関誌茗渓の夏号に紹介されていますのでご覧いただいた方も多いかと思います。
 もう一つは「茗渓会学生活動支援事業」であります。学生が行う様々の特色のある活動に対して助成金を出しています。昨年は28の活動に対して助成金をお渡ししました。

 「筑波大学一期生の会」が昨年開かれました。
 原野の中でキャンパス等の工事が進む中入学された一期生が全国から120人も茗渓会館に集まり当時の喜びと不安を思い出しながら懇談をされました。茗渓会はこの後援を致しております。今年は「二期生の会」が予定されているとうかがっております。

 茗渓会の運営における今年の最大のテーマは会費の値上げの実施であります。昨年の総会におきまして、30年間変わらなかった年会費3,500円を5,000円にすること及び一年間の準備期間をもうけることが決定されました。この決定に従い4月から実施することになります。

 茗渓会の会計は、「会費会計」と「資産会計」の2つで成り立っております。資産会計は茗渓会館の運営を中心とする会計です。会費会計では会費と寄付等を収入として会の運営、筑波大学への支援などを行っております。この2つの合計では黒字でありますがこれは会費会計が大幅な赤字でありながら資産会計の黒字により補填されている結果であります。会館につきましては建物の大規模な補修や設備の入替えなどが必要になります。それをきちんと行わないと事故の原因となるばかりでなく会館機能の維持が叶わなくなります。そこで会費会計の赤字解消のために会費の値上げをお願いすることになりました。しかし、これで確実に赤字が解消するわけではありません。何度も申し上げてきました課題の克服が必要であります。会費納入率の5%台からの脱出と会員の7,000人規模の増加を合わせて行なう必要があります。

 地域茗渓会(支部)との絆の更なる強化を課題の一つに掲げて昨年も地域茗渓会の総会などに理事がお伺いしております。そのことにより地域茗渓会の実態と課題を十分に認識するとともに茗渓会との絆の強化に資することを目指しております。令和5年度には24の地域茗渓会の総会に事務局長を中心にして理事がお伺いいたしました。今年も引き続き出来るだけ多くの地域茗渓会にお伺いして役員の皆様をはじめ会員の方々との懇談に努めてまいります。

一般社団法人 茗渓会理事長 井口 武雄