一般社団法人 茗渓会

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茗渓会宮城支部 地域総会等報告
2014年12月16日掲載

復興と講演会 -秋の仙台 宮城支部講演会と総会-

茗渓会宮城支部 講演会・総会及び活動の報告

茗渓会宮城支部は、宮城県内に住所または職場がある、東京文理科大学、東京教育大学並びに筑波大学卒業生を中心に、名簿上では350名余りの会員が登録されている。このうち、実際に支部事務局で連絡が取れる会員は250名弱で、活動の最大のイベントとして、毎年11月下旬に、恒例の支部総会・懇親会を開催している。

しかし、例年支部総会並びに懇親会への参加者数が、全支部会員の1割程度と伸び悩み、同時に参加メンバーの顔ぶれが例年変化しないという課題を抱えていた。今年度は、総会参加メンバーの拡大と支部活動の活性化もかねて、茗渓会本部より支援を受け、初の試みとして支部主催の講演会を実施した。講師は筑波大学体育専門学群長・教授の真田 久先生である。講演会は、40名弱の支部会員を中心とした聴衆を迎え、「2020東京大会と筑波大学」というテーマで、1時間余りの講演時間で実施された。

真田先生には、内容を次の四つの項目に分けて講演頂いた。1)現在の体育学群 2)3回の東京招致とTSUKUBA 3)2020東京大会への展望 4)つくば国際スポーツアカデミー である。

1)の「現在の体育学群」では、現在の筑波大学体育専門学群の状況と進路等を、2)の「3回の東京招致とTSUKUBA」では、招致運動の歴史と今回招致に成功した2020年東京大会のビジョンを、3)の「2020東京大会への展望」では、オリンピック教育の展開、日本の体育を世界に輸出することなどを、4)の「つくば国際スポーツアカデミー」では、国際化をめざす筑波大学体育専門学群のさまざまな取り組みについて,わかりやすい写真を交えて、ていねいに講演説明頂いた。

講演は、受講した支部会員に大好評であった。終了後には早速質問も出て、興味関心の高さを感じることができた。真田先生には、本部より講師としてご紹介いただき、大変お忙しい御立場のところ、無理をお願いしてご依頼申し上げた経緯がある。今回の講演に関しては、心より感謝申し上げたい。

講演に引き続き、会場を隣の部屋に移して支部総会並びに懇親会が開催された。蘇武徳行宮城支部長の挨拶の後、支部役員人事などいくつかの議題について審議され、承認された。総会終了後は直ちに真田先生も交えて懇親会となり、支部会員同士が懇親を深めた。

支部の活性化と支部総会参加者の増加のための策

  • 支部総会への参加者数の減少と参加メンバーの固定化は、宮城支部だけに限ったことではないと思われる。価値観の多様化と、個人ベースでの行動の割合が増えた現代では、組織のしがらみを嫌ったり、同窓会という組織での活動に意義を見いだせない場合もあるかも知れない。宮城支部でも、この問題を避けて通ることはできない。しかし、近年の宮城支部総会では、若干ではあるが、初めて会に参加する会員や若手の会員の出席参加が増えつつある。
  • 宮城支部では、若手の会員に対して、総会へ参加するような勧誘行動は、特には行っていない。総会へのご案内は、開催1カ月ほど前に全会員へ郵送で発送している。過去には、年2回、総会と懇親会を実施していた時代や、2回のうち1回は宿泊をともなう会を実施していた時期もあった。しかし、参加者数の減少と参加者の負担を考え、年1回の秋頃に実施でほぼ固定した。それでも参加者数の減少の傾向が見られた。
  • 最近の総会出席者で、若手が増えた最大の原因は、人的なつながり、いわゆるコネと口コミである。本部でも把握していない、卒業したての宮城県内在住の茗渓会会員については、直接本人に案内状が届いていない場合でも、例えば案内が届いた会員が職場とかで、口コミにより後輩を誘って参加するケースが増えてきた。これが序々ではあるが、支部活動の活性化につながるとして歓迎している。あとは、支部総会・懇親会に参加して、価値を見いだせるかである。せっかく初めて参加した支部総会にもかかわらず、行って面白くなかった、参加の意義を見いだせなかったでは、次年度さらに参加者が減ることは明白である。魅力ある支部総会つくりは、今後の課題でもある。
  • 宮城支部では、東日本大震災発生後に震災の被害を受けた会員のため、募金を募り、義援金を差し上げたことがある。その際は、援助を受けた支部会員の皆様より心より感謝の言葉を頂いた。宮城県を含む東北地方は、まだ復興最中である。それも踏まえて、今後支部活動については様々な内容の企画が考えられると思われるので、検討して充実した支部活動を実施していきたい。

文責:宮城支部 庶務担当幹事 佐々木 洋(昭59筑修環境)