一般社団法人 茗渓会

筑波大学同窓会
筑波大学/東京高等師範学校/東京文理科大学/東京農業教育専門学校
/東京体育専門学校/東京教育大学/図書館情報大学/図書館短期大学
2015年1月28日掲載

茗渓・東西南北「第2回東京都茗渓会開催の報告」

講演会講師 山海嘉之氏

講演会講師 山海嘉之氏
(昭和59年筑波大学修士課程理工学 昭和62年筑波大学博士課程工学 筑波大学システム情報系教授)

去る11月16日(日)に、第2回の東京都茗渓会(以下、都茗渓会)の総会・講演会・交流会が筑波大学文京キャンパス並びに茗渓会館において70名を超える参加を得て開催されました。

総会は、茗荷谷駅前の教育大跡地に新設された筑波大学文京キャンパスを会場に行われ、渡邉悟副会長(食医同源の会代表)の開会の辞、高橋基之会長(都立目黒高校長)の挨拶に続き、来賓として茗渓会江田昌佑理事長、筑波大学阿江通良副学長からご挨拶があり、江田理事長からは新たに一般社団法人となった茗渓会のミッションや最近の様子についてのお話、阿江副学長からは国内スーパーグローバル大学13の中の一つに選ばれ、世界トップクラスを目指すトランスボーダー大学としての筑波大学の戦略についてお話がありました。「師魂理才の人材」を育てると言う高等師範学校校長嘉納治五郎先生が英語や独語をも話された国際人としての見識を持って人材育成を進めてこられたことを継承しようとのお話でした。

記念講演

「ロボットスーツHALが創る未来」について、筑波大学システム情報系教授山海嘉之先生の講演が行われました。

山海先生が開発された「ロボットスーツHAL」は、着用者の意志を読み取り自律的に動く着用ロボットです。重介護の方がHALを着用してリハビリをすると、例えば歩けなかった人が数か月で階段を登れるようになるなど機能の改善が見られます。HALがリハビリと介護を支援してくれ、「重介護ゼロ社会」の実現につながるものといえます。2050年には我が国の高齢者は65%になり、本格的な「老々介護の時代」がやってくるからです。

さらに、先生は「開発には原理の理解が大切で、創造には原理と原理の組み合わせが必要である」と力説されました。

交流会

交流会は、会場を茗渓会館に移し、山海先生のご発声による乾杯、浅井一郎((有)ティーエーオー企画代表取締役)会計の司会で会は和やかに進行しました。続いて若手会員の紹介。87年卒の大屋佳子さんからは現在、学研の教室事業で頑張っていると自己紹介があり、教育界より実業界で活躍している卒業生が多くなっていることは、やはり筑波大学の特徴が表れてきているようです。

そして終わりには、この歌を作曲した飯島睦子監事(大田区立安方中学校長)と混声合唱団OBによる本格的合唱で筑波大学学生歌「常陸野の」が紹介されました。最後に、渡邉副会長のリードによる「宣揚歌」が高らかに歌われ閉会いたしました。

徳田安伸 事務局長(都立園芸高校長)記

註・本稿は紙面の都合上、季刊誌「茗渓」編集部によって要約しました。ご了承下さい。