日時/2016年9月21日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/32名
話題提供者/天辻 康裕さん
日本セーリング連盟・理事 オリンピック準備委員会事務局長
第2学群 農林学類 1979年卒
題目「2020年 東京オリンピック・パラリンピックの運営展望~セーリング会場変更の理由と諸課題~」
天辻さんは、2020年東京オリンピック・セーリング競技の準備委員会事務局長のお立場にあります。今回の産業人会では、4年後に迫ったオリンピックに向けて、IOC(国際オリンピック委員会)やIF(国際競技連盟)の間でどんなやり取りが行われているのか、そしてその課題は何かといったことを、セーリング競技を素材に語っていただきました。
セーリングは、もともとは東京都若洲沖を会場として行われる予定でした。ところがセーリング競技放映に必須のヘリコプターの空域と、羽田を離発着する航空機の航路が相容れないことが判明しました。そこには膨大な放映権料を取りしきるOBS(オリンピック放送機構)の存在がありました。
そこで急きょ代替会場探しが行われ、いくつかの候補地の中から選ばれたのが、神奈川県の江の島。セーラーの立場を最優先して選ばれた地だとのことです。しかしこの場所も実は問題山積だそうです。定置網の問題、陸上の交通渋滞の問題、役員の宿泊場所の問題などなど、これから解決していかなければならない数々の問題に、当事者ではありませんが少々めまいがする思いの事務局子でした。
セーリングというニッチで専門的なジャンルの話題でしたが、参加いただいた皆さんからは、こういった雑学が嬉しいという反応を聞けました。
産業人会は毎月第3水曜日の19時に、茗渓会館にて開催しています。次回は2016年10月19日(水)となります。