一般社団法人 茗渓会

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東京茗渓会 ニュース
2017年9月23日掲載

第25回茗渓・筑波大学産業人会報告

上野孝之さん

日時/2017年9月20日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/23名
話題提供者/上野孝之さん
三菱UFJ信託銀行株式会社 業務IT企画部 システムリスク管理室 担当課長
1991 年 第一学群 自然学類 卒業

題目「変わる銀行、変える私」

上野さんのお話は、ご自身のシアワセ曲線をトレースしながら、金融エンジニアとしての仕事の苦しさとおもしろさと、その時々の銀行統廃合に伴う世の中の動きを、大胆に俯瞰して見せていただきました。

シアワセ曲線とは、自分の身に起きたできごとの良し悪しや感情を数値化してみて蓄積し、それを時系列にそってグラフ化したものだそうです。とてもアナログな評価だったり作業だったりしますが、自分の歩んできた道を眺めてみる、ひとつの手法かもしれません。「皆さんもぜひやってみて」と、上野さんに勧められました。

銀行業界に新たに“金融エンジニア”と呼ばれる職種が生まれた頃、数理の能力を掲げて三菱信託銀行に入社された上野さん。世はまさに銀行の統廃合が盛んに行われた時代でもありました。
統合に伴うシステム改編といった激務をこなされた時代や、西暦2000年問題で自身の仕掛けたバグを自身で取り去る作業など、時代の流れと上野さんのお仕事がリンクして、たいへん興味深いお話を伺うことができました。
いま手がけていらっしゃるテーマとして、“コモンキッチン”という方向性を示されました。これは、統合により大きなグループになった際に各社が持ちよる経営インフラを、どれだけ効率的に共有できるか、という検討で、まさにスマートで使いやすい共同炊事場を作るイメージでしょうか。

懇親会においても金融業会の話で盛り上がりました。この産業人会のおもしろいところは、異業種であるがゆえにその業界の基礎知識にいろいろなレベルの人がいるということ。
懇親会でも「そもそも銀行と信託銀行ってどう違うの」といった質問も飛び交い、それをていねいに説明していただき、「なぁるほど」と得心した事務局子でした。