2019年の大河ドラマの主人公は、筑波大学の前身、東京高等師範学校出身の金栗四三です。
金栗四三は日本の長距離、マラソンを強くしたいとの思いから、第一回箱根駅伝競走の開催に尽力し、金栗の後輩である東京高等師範学校チームは初代王者に輝きました。
この写真は、大正9年1月、第一回箱根駅伝競走で優勝した高師チームが大塚に引き上げて占春園で撮影したものです。写真前列左から2番目が金栗。(1968年9月号「茗渓892号」)
1911年に当時の東京高等師範学校の校長、嘉納治五郎が日本体育協会を設立し、翌年オリンピック選抜競技会を開催したところ、世界記録を大幅に縮める2時間32分45秒で東京高等師範学校の学生、当時20歳の金栗四三が優勝しました。
金栗は短距離の三島弥彦(東京帝大)とともに日本初のオリンピック代表選手として派遣されます。
ドラマでは、1912年のストックホルムオリンピックから、1936年ベルリンオリンピック、1964年東京オリンピックまでの3大会を中心に、激動の52年間が描かれます。
選手としてだけではなくマラソンの普及にも尽力し「マラソン王」「マラソンの父」「マラソンの神様」と言われる金栗四三のドラマをぜひご覧ください。