日時 2019年2月20日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/23名
話題提供者:掛谷 一夫氏
株式会社NTTデータビジネスブレインズ 代表取締役社長
1990年 第1学群 社会学類 卒業
題目「情報通信(ICT)業界とNTTグループおよびNTTデータの経営の変遷」
今回は、NTTグループの一つである「株式会社NTTデータビジネスブレインズ」の代表取締役社長を務められる掛谷一夫さんに「情報通信業界とNTTグループの経営の変遷」というテーマで話題提供いただきました。
掛谷さんは、1990年に社会学類を卒業し、当時の「日本電信電話株式会社」にご入社。その後、NTT再編成に伴い、1999年に「NTT東日本」、2002年に「NTTデータ」へと転籍されました。主に事業計画等の経営企画のお仕事でご活躍され、2017年より現在の会社に異動し、代表取締役社長の重責を担われています。
当日は、まず、1876年のベルによる電話の発明から始まり、1890年の日本における電話交換業務の開始から1985年の「通信自由化」に伴う日本電信電話株式会社の設立に至る歴史をご紹介いただきました。「自宅に電話が引かれるまでずいぶん待たなければならなかったこと」など、年長の参加者にとっては、懐かしい話もうかがいました。
そして、1985年の通信自由化以降については、1985~95年の「電話の時代」、1995~2005年の「インターネットと携帯電話の時代」、2005年~現在に至る「ブロードバンドとスマートフォンの時代」と、通信業界の変遷について、詳細な年表とデータを交え、NTT民営化の当初から約5倍に膨れ上がったマーケットと現状の業界の構成について分かりやすく教えていただきました。
また、後半は、NTTグループの経営の変遷について、掛谷さんご自身が歩んでこられた具体的なお話を踏まえてご丁寧にご紹介いただきました。特に、掛谷さんが長く所属されている「株式会社NTTデータ」のお仕事の内容や変遷について、IT業界の全体像を紐解きながら説明していただきました。
豊富な資料と掛谷さんの丁寧なお話で、分かっていそうで分かっていなかった「情報通信業界とNTTグループ」の話。特に「電報電話局」の時代に生きてきた世代にとっては、まさに、NTTの既成概念を大きく変える貴重な機会となりました。