日時 2019年3月20日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 新泉の間
懇親会/茗渓会館1階 カフェ&レストラン
参加/25名
話題提供者:古畑 翼氏
筑波大学 人文・文化学群 比較文化学類 4年
題目「大学の同窓会組織を考える ~筑波アムルナイ噺~」
今回は、この3月に比較文化学類を卒業し、大学院・人間総合科学研究科 高等教育論研究室に進まれる古畑 翼(ふるはた・つばさ)さんに、「大学の同窓会組織を考える~筑波アムルナイ噺~」と題して話題提供いただきました。
古畑さんは、3年生の5月からほぼ皆勤で「産業人会」にご参加いただき、その明るく気さくな人柄で、フレッシュな刺激を与えつづけてくれる「産業人会」にとってなくてはならない存在ですが、実は、「大学の同窓会組織」をテーマに卒業論文を作成され、この4月からは大学院生として研究を続けられます。
そして、今回の表題の「アムルナイ」とは、「卒業生・同窓生」を意味する英語で、筑波大学の前身である「東京高等師範」出身の金栗四三氏をモデルにした、現在放映中のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」にちなんだお洒落なタイトルを付けられました。
当日は、まず、「卒業研究」の内容のご紹介として、「大学の同窓会組織が、今メディアでも取り上げられるホットなトピックであること」「実は、大学の同窓会組織は比較的新しく設立されたものが多く、特に、2004年の『国立大学の法人化』を境として急増していること」「『茗溪会』は、東京高等師範学校の卒業生を中心に1882年に結成され、『日本初の同窓会の一つ』として位置づけられること」「戦後に複数の高等教育機関の統合によって『新制大学』となったことで全学組織がつくりにくかったこと」等、我々が今まで知らなかったことを次々とご紹介いただきました。
また、同窓会が、戦前は政治的な発言力を持って「闘う同窓会」の性質を持っていたのに対し、現在は学生への支援活動を中心とした「支える同窓会」へと大きく変化している状況についても教えていただきました。併せて、古畑さんが夏休みに調査に訪れたカナダ・プリンス・エドワード島大学においての、同窓会オフィスでの職員インタビューのご報告を、島でのさまざまなエピソードを交え、詳しくご紹介いただきました。
最後に、古畑さんご自身が「茗溪会」や、本「産業人会」と関わられてきた経緯やその中で感じられたこと、そして、昨年4月に立ち上げた「同窓交流研究科Dam」の考え方と活動内容について、ご紹介いただきました。参加の皆さんからも、今後の古畑さんの活動に対する期待の声がたくさん寄せられ、にぎやかで楽しい会となりました。