第46回茗渓・筑波大学産業人会報告
日時 2019年11月20日(水) 19:00~21:30
場所/茗渓会館4階 筑波の間
参加/22名
話題提供者:仲村 健 氏(筑波大学 システム情報エリア支援室 プロジェクトマネージャー)
2005年 第3学群・社会工学類 卒業
2008年 大学院システム情報工学研究科 修了
題目「TX沿線・環境配慮型街区における“住民主導のコミュニティ形成”」
今回は、筑波大学の職員である仲村 健(なかむら・けん)さんに、「TX沿線・環境配慮型街区における“住民主導のコミュニティ形成”」と題して話題を提供していただきました。
仲村さんは、第3学群・社会工学類で都市計画を専攻され、卒業後に大学院システム情報工学研究科に進学。修了後の2008年に「株式会社NTTファシリティーズ」に入社されて、主に開発企画のセクションで活躍されました。そして、2017年7月に同社を退職して筑波大学に戻られ、現在は、「筑波大学 システム情報エリア支援室 プロジェクトマネージャー」を担われています。また、仲村さんは、つくばエクスプレス(TX)の沿線地域開発地区の一つである研究学園・葛城地区に居を移し、その中で「スマ・エコ シティつくば研究学園」区会の区長(兼 団地管理組合法人理事長)や、「葛城C43街区区会連絡会」会長を務めるなど 草の根的活動でご活躍です。
TXの沿線地域は、いくつかの事業体によって計画的に開発が進んでいますが、特に仲村さんがご居住される街区は、2013年より「つくば環境スタイル“SMILe”を具現化する住民主導の『サスティナブルコミュニティモデル』構想の推進に関する協定」が締結された上で開発が進められています。
当日は、仲村さんご自身が取り組んでこられている「環境モデル街区としての各種施策」「交通安全ワークショップや各種住民交流イベント」の内容等を丁寧にご紹介いただき、「住民主導」ということの意味を具体的に知ることができました。仲村さんご自身の専門知識を活かしたまさに「プロボノ」としてのコミュニティ活動の実践をうかがうことができ、参加者一同感心しきりでした。
TXの開通から14年経過し、沿線地域の市街地の開発は急速に進んでいます。古い時代の「研究学園都市の航空写真」としておなじみの「日本自動車研究所の高速テストコース」が時代を経て市街地へと変化していく様子は、50歳代以上の参加者にとっては、なかなかショックも大きなことでした。