組織委員会委員長・理事 高野 力
東京都内の茗渓会員が平成25年3月31日現在で、登録会員数13,604名、うち正会員は4,576名という大きな地域で、23区をはじめとする28の地域支部と三つの職域支部があります。
支部の会員はおもに、地域に職場のある方で構成されており、その結果、活動の中心となっている教員の方々の異動が転勤に伴い、頻繁であること、入会時、本社で登録されている企業会員を多く抱えていること、といった特色があります。
また、教員の方々は、支部を横断する形で、校長職の会、茗中会のように、階層別の有力な会をいくつか伝統的に継続しております。
いつでも気楽に会合を持てるような細分化された地域の支部と広域の階層ごとの組み合わせは、大きな組織の在り方としては、非常に良く出来上がったものだと、先輩がたの慧眼に感服するものです。
ただ、勤務時間内での活動が制限されていたり、構成する人数が少なくなっている現在では、組織が大きいから故の問題が生じているのではと感じます。
そこで、伝統を繋いでいる現在の支部体制はそのままに、筑波大学卒業生が中心になって“世話人”となり、事務作業には本部事務局が協力し、「東京都茗渓会」を発足させ、新入会員からフェロー会員までを広く一堂に会せるような機会を造ることと致しました。
現在、都内の各支部、既存の横断的な多くの会のご協力をいただき、今秋には、新発足のための総会の開催を計画しております。
こうすることによって、多くの会員が自宅が周辺の県~他の地域~にあるために勤務を引退したのちは、最終の所属支部ごとに別れ、あるいは所属を新しくしたが自宅のある支部にもなじみが少ないという前身校出身の方に、筑波大出身で諸先輩に会う機会が少ない、あるいは同窓でも会う機会が少ないと感じている会員にも、いい機会が提供されればと考えております。
また、以前に「マスコミ茗渓会」とか「建設関係茗渓会」が開催されていたとの話を聞くにつけ、多くの企業の活動拠点がある東京でこそ、教職以外の方も参加する機会がなければならないと感じ「東京都茗渓会」が、その足がかりになるのではないかと考え、企業の方が参加できる、なるべく早い時期に実現させたいと活動しております。
そのことが、地方の各支部活動においても企業会員が参加するきっかけになっていくものと信じております。
そのためには、私たち“組織委員会”では、会員のための活動が第一であることは当然のこととして、会員以外の卒業生も多く、日頃、活発な活動をしている各クラブやサークルのOB会やクラス会とも連携をとれるような「茗渓会」の姿が作れないかとも考えております。
それには、今回「東京都茗渓会」に本部事務局が協力することで、支部活動への支援ができれば、今後、いろんな形で、会員活動のお手伝いができるきっかけになるのではないかと思います。
また、そのような活動が、筑波大学同窓会としてのイメージの広がりにつながるのではないかと考えます。 東京教育大学の卒業生も60歳を越え、茗渓会も“一般社団法人”となり、茗渓創基141年開学40年の筑波大学にあって、130年の歴史を持つ“同窓会・茗渓会”が「東京都茗渓会」の新発足により、新しいイメージを作り出すことの一端を担えればと思っております。
今後とも、みなさまの一層のご支援を賜りますようお願い致します。
注・組織委員会は、理事会内に設けられた5部門の委員会組織のひとつです。