4月15日、JAXA宇宙飛行士星出彰彦さんが来校し、昨年長期滞在した国際宇宙ステーションでの活動についてご講演をしていただきました。
青いフライトスーツ姿で会場の体育館に入場した星出さんを、全校生徒1450人は歓声と大きな拍手でお迎えしました。講演では、船外活動や宇宙ステーション内での作業の様子を映像を使って説明され、「あまりにも楽しくて帰りたくなかった。とても充実した4か月間だった。」などとお話しされました。
「船外に出て怖くなかったのですか」、
「宇宙飛行士になるためにどんな努力をされましたか」といった生徒達からの質問に対し、
「宇宙では闇の中に引き込まれそうで恐怖を感じた。」
「宇宙飛行士になるための試験を3回受けた。2回落ちたが、次にトライするのには何が必要かと考えて行動した。夢を叶えるための原動力は宇宙への強い思い、そして家族や仲間の支えがあったから実現できた。」などと答えてくださいました。
続いて、星出さんが5年間を過ごした寮に場所を移し、寮生と一緒に桜の木の記念植樹をしました。開校以来、寮門を行き交う寮生を見守ってきた2本の桜の大木がありましたが、そのうち、「御衣黄(ぎょいこう)」と呼ばれる桜が寿命を迎え衰弱してしまいました。そこで、新しい桜の苗木を、星出さんと植樹したいとお願いし実現いたしました。(星出さんの在寮時代は、寮生が最も多かった頃で、全校生の3分の1、450名が寮生活をしていました。現在は100名ほどです。)
生徒達は、夢に向かって着実に努力を積み重ねることの大切さを、改めて感じ取っていました。