一般社団法人 茗渓会

筑波大学同窓会
筑波大学/東京高等師範学校/東京文理科大学/東京農業教育専門学校
/東京体育専門学校/東京教育大学/図書館情報大学/図書館短期大学
2013年7月19日掲載

茗渓図書館『なぜ昆布は死んでからダシが出るのか』

タイトル
なぜ昆布は死んでからダシが出るのか
著者
横浜康継(昭33教大植、昭39院博植)
出版社
インプレスコミュニケーションズ
形式
電子本(Kindle版)500円
ファイルサイズ1670キロバイト
(紙の本に換算すると約68ページ)

「生きるとは?‐海の森林が教えてくれたこと」という副題が付いている。海藻研究者の著者が震災前後に執筆した『自分さがしの自然観察‐私たちはなぜ生きている?』(生物研究社、B6判210ページ、1、890円)に続いて、電子本で人生を語った。学生時代の思い出話も多く、同窓生には興味深い内容だ。

下田臨海実験センターで34年間を過ごし、同センター長を務め上げた後、宮城県志津川町(合併後は南三陸町)に同地の自然環境活用センター長として招かれた。磯観察や「海藻おしば」を通して広く海洋生物の魅力を発信してきたが、その施設は12年間の記録もろとも津波にのまれてしまった。章ごとに挿入された写真は、かろうじて残った貴重なフィルムである。

同書は「アマゾン」や「楽天」で発売中。インターネットにアクセスして検索・購入・ダウンロードすると、キンドルやスマートフォンなどで読める。 

紹介文:北村千代/平9筑二生(茗渓1078号に掲載)