- タイトル
- 中国危機―巨大化するチャイナリスクに備えよ
- 著者
- 八牧浩行(昭46教大文社)
- 発行所
- あさ出版
- 形式
- 四六版 246ページ 1、470円
日中関係が一触即発の危機に直面している中、隣り合う世界第2、第3の経済大国は、偏狭なナショナリズムを排除し、地域の平和と繁栄を実現するという大局に立つ必要があるというのが、この本の基調となっています。まず尖閣諸島をめぐる領土問題というトゲを一刻も早く抜かなければなりませんが、その「方策の追求」が本書の大きなテーマです。同時に、経済、軍事面で急拡大する不気味な「新興大国」中国の光と影をえぐり出しており、これを読めば、この異形の国の政治、経済、社会、外交、軍事などの実態を具体的に知ることができるでしょう。さらに、日本の国・企業・個人の各レベルが取るべき道も大胆に提言されています。
著者は時事通信社の記者として、長く内外のニュースを取材し、編集局長も勤めたジャーナリスト。現在は「世界とアジアの平和共存と経済相互発展」を社是とする通信社「レコードチャイナ」社長・主筆として活動。日本語で月間七〇〇〇万PVを超える「Record China」ニュースを配信する一方、中国語の「Record Japan」も運営、五億人以上のネット読者を有しています。
(茗渓1076号に掲載)