- タイトル
- 動き出した レアメタル代替戦略
- 著者
- 原田幸明(東大卒)
河西純一(筑波大卒、昭和55年第三学群基礎工学類卒) - 発行所
- 日刊工業新聞社
- 形式
- A5判 237ページ 2,100円
レアメタルは和製英語で、英語圏ではマイナーメタルと呼ばれる場合が多い。そのレアメタルがいま、日本を震え上がらせている。資源供給制限により、モータ・液晶・照明・電池等、日本が世界に誇るハイテク産業が厳しい局面に立たされ、このマイナーな存在が実は日本にとって重要な必須成分だったと痛感する。レアメタルの供給リスクに対して何ができるか?
本書は、究極解となり得る持続可能な解決に向けた「抜本的代替材料開発」の真髄を、企画・研究者や学生向けに解説した。前半では、資源リスクのもたらす3つの危機と4つの資源制約を整理し、資源の重みを評価する指標と豊富なデータから、資源問題の本質を明らかにした。
2007年に開始された府省連携事業(元素戦略等)などから芽生え始めている多くの研究成果等、これまでの貴重な経験を紹介し、新たな材料開発への道を切り開いていく課題解決に向けた究極のアプローチ(研究開発戦略と戦術)を提案し、2050年以降を見据えた我々の目標(ファクター8)で締めくくった。
(茗渓1068号に掲載)