茗渓会が主催する教職受験対策研修会は、今年29回目を迎え、3月10日(月)から12日(水)まで3日間、筑波研修センターで行われました。今年は56名の学群3年生及び大学院生が受講生として参加しました。講師に清水進一氏(神奈川工科大学顧問)、佐藤徹氏(東海大学教授)を迎え、また、体験発表として6人の先輩に指導していただきました。指導助言者として、武井秀一氏(筑波大学学生宿舎管理事務所長)、飯田國雄氏(桐蔭横浜大学)、髙原將氏(茗渓会事務局)の3名の先生方があたりました。
第1日目の清水進一先生による講義は、「教員採用試験の分析と対応 採用試験の概要と受験対策」と題しておこなわれ、先生の長年の神奈川県教委及び県立高校長のご経験と、現職の大学での教職指導を活かして、とくに「教育委員会がどのような人材を求めているか」についてお話がありました。
また、2日目の佐藤徹先生は、「我が国の教育の今日的課題」としてお話をいただきました。佐藤先生も、東京都教委及び高校長のご経験、現職の大学における教職指導など、豊富なご経験を踏まえて、現在進んでいる教育再生実行会議などの教育政策の動向に触れながらのお話でした。
1日目の体験発表は、石川友里さん(千葉合格)、椎名恵美さん(同)、今輝さん(千葉・山形合格)、平田実さん(東京合格)、砂原崇志さん(同)、藤田貴久さん(茨城合格)の6名でした。2日目にも先輩方は集団討論の実演をして下さり、受講生は実際的な細かい指導を受けることができました。
1日目に論文作成があり、それの基づくグループ別の指導が3日目におこなわれました。また、個人面接と集団面接の指導、集団討論の指導が、それぞれ3日間に割り振られておこなわれ、この指導には前記3名の指導助言者の先生方があたりました。
茗渓会の主催するこの研修会の受講生は、このあとも互いに連絡しあってグループを作り、受験に向けて研鑽を重ねています。
なお、今年度の研修会の詳しい日程はこちらを見て下さい。
受講生から講座終了後に参加した感想を寄せていただきました。
- 筆記以外の勉強のことを集中して学ぶことができて良かったです。また、教師に本気でなろうとしている人たちと意見交換することができ、良い刺激を受けることができました。ありがとうございます。(数学類学生)
- 周りには教職志望者少ないため、この研修会はありがたかったです。現状のままではいけないという危機感を抱くことができたので、具体的行動につなげたいと思います。ただ、自分の考えや価値観にとらわれすぎないことが重要だと感じました。(社会学類学生)
- 3日間をとおして、自分以外の受験生と接する機会はほとんどなかったので、今回、この研修会を開催して下さった茗渓会の先輩方に感謝しながら、採用試験へ向けて、しっかり準備をしていきたいと考えます。ありがとうございました。(人間総合科学研究科学生)
- 以前から、茗渓会の方々に指導をしていただきたいと考えていたので、貴重な研修会で嬉しかったです。論作文について苦手意識があるので、今後もご指導していただきたいと思っています。(看護学類学生)